だれかさんが見つけた「ちいさい秋」は まだ先の仲秋の頃。
この「小さな秋」は 立秋から処暑の頃、やっと雨が降って
涼しくなった今、そこはかとなく感じる秋の気配。といっても
恐らく 雨があがればぶり返すであろう凄まじい暑さを思うと
心も体も萎えてしまう。
暑さで死ぬということを 身をもって感じた夏。
全く 冗談ではなかった。
熱気のこもったこの家で 汗が噴き出し、流れた。
それでも 虫は鳴き始めた。秋は来るのだ。
暑いのは この家の構造だと気がついた。
海側に窓がない。海からの風は 湿気を含んでいるけれど
外に出てみれば 肌寒いほどだった。
勿論 今までにない異常気象に対応できない弱者である。
なんとか この夏をやり過ごせば 秋風が吹く。
「小さな秋」が「ちいさい秋」になる頃には 元気も出るかな?