これはもう 体験するに限ります。
昨夕、6:30~7:30の一時間。古座川一枚岩で 松尾泰伸さんの
シンセサイザーコンサートがありました。
河原で篝火を焚いて、寝そべったり座ったり、それぞれが 好きな
ところで聴きました。
生憎の天気でしたが 何故か演奏中は一粒の雨も降りませんでした。
高さ100m、幅500mの一枚岩が音響板になるのでしょうか。
素晴らしい音でした。寝そべって全身で体中に響く音を感じました。
音は 自由に流れたり、ドンドンドンと大地に突き刺さるように響いたり
飛んだり跳ねたり 歌ったり自由自在でした。
何よりも驚いたのは 川のせせらぎ、風、雲の流れ、気流、あらゆるものが
シンセサイザーの音に 反応しているようでした。
そして 私の大好きなカジカガエルが シンセサイザーの音に負けじと鳴いて
いました。私たちのすぐそばの小さな石の上にも 小さなカジカが一匹、大きな
声で「フィフィフィフィフィフィ」と鳴くのでした。
今まで 建物の中でばかり音楽を聴いていましたが こうして野外で 大自然の
中で 音を聴くということは ダイナミックで まるで宇宙と一体になるかのような
不思議な体験でした。
松尾さんの音が素晴らしかったのです。音の力を感じました。
一枚岩の底力もすごいです。古座川も漣を立てて感応していました。
贅沢なひとときでした。