1月10日に図書館に行ったら 読みたいと思っていた「銀河鉄道の父」があった。丁度読んでいる最中に作者の門井慶喜さんの直木賞受賞が報道されていた。この本は昨年末に高校時代に現代国語を教えていただいたT先生から「読むといいよ」を聞いていた本だった。読み終えてすぐ「賢治さんの詩を読まねば・・・」と思った。もう何十年も前から読んではいたものの「もう一度きちんと読み返してみよう」と切実に思った。それは賢治さんの父である政次郎さんの詩の読み方に感動したからだ。何度も何度も読むのだ。
それでまずは「詩を読むことにいたしましょう」ということで 連れ合いの本棚に並んでいる三冊の賢治さんの文庫の中から 草野心平編の「宮沢賢治詩集」を借りてきた。
声に出して読みたいと思う。戸外で読みたいとも思う。思い切り自然の中で。とは言えやはり黙読から始めた。しばらく読み続けてみることにする。
他にも昨年末に買った本で長野まゆみの「銀河の通信所」も面白い。賢治さんにつながる人々の架空の名前でのインタビューだけれど興味深く読んだ。
私の趣味の最後の砦はやっぱり読書だった。本を読むこと。もうこれしか残っていない。そして その中でも深く思うのは賢治さんの宇宙「銀河鉄道」だ。残りの人生は本読みとして生きていこう。目が見えなくなるまで。(音訳という手もある。)