これは14年前のこと 広島から帰って来て実家の店を手伝うようになって 隣の八百屋の娘で当時小学4年のNちゃんと話をするようになった。
「夏休みにどんな本を読むの?」と聞いたら「チヌロップのきつね」と言うので「きつねの話よね。可哀そうで泣いた。」と言うと 目を丸くして「おばちゃん こども?」と言うのだった。
それから彼女は 私のことを「こどものおばちゃん」と呼び遊びに来るようになった。大人になると絵本を読まなくなるのか、絵本は大人の本じゃないとこどもの方が思っているのか、絵本の話をするおばさんが Nちゃんには不思議だったのだろうか・・・
この話は以前(2002年~2003年)の手書きの「海風通信」に書いてあった。
庄原の絵本牧場ごんぼの玉ちゃんに読み聞かせしていただいた「チヌロップのきつね」 見ながら聞きながらポロポロ涙がこぼれたのを懐かしく思い出します。
もう14年になるんだね。今日久しぶりに会ったYさんから Nちゃんが結婚して大阪にいると聞いて「こどものおばちゃん」という呼び声がよみがえったのだった。
今はもう隣に八百屋はなく「こどものおばちゃん」は「こどものおばあちゃん」になり店を閉めます。
色んなことがあった14年だったね。Nちゃん、楽しい思い出をありがとう!お幸せに、ね!