ここしばらく「は」のことばかり考えていた。「は」のつく言葉を探していたのだ。
紀伊半島の山の向こうに「果無山脈」がある。紀伊半島のほとんどは山、また山で 私たちが暮らしているのは海岸線に沿ってのわずかな土地だ。山は果てなく続いていても ここは地の果て「本州最南端」。
ポルトガルのロカ岬の写真を見た時 「一緒やん」と思ったけど 「ここに地終わり海始まる」という言葉を聞いたら 「まいった。ここは文化果つるところやった。」果てなのである。
中央に生まれ暮らしている人たちには決してわからないだろうと思える「飢餓感」がある。
自然は豊かで 食べ物は魚も野菜も果実もある。けれども「文化」には飢えている。年をとるほどに強烈に。
これは 私の「成れの果て」ということか・・・