手にかぎらず 足も目も 右と左はそれぞれ違うものなのね。
歯をみがく時 ずっと右手を使っていたけど思うところがあり左手を使ってみたら 動きが全然違っていた。
右手は この道はいつも通る道だとわかっていて 動きも早く勝手に走っている。
左手は さてどうして動けばいいものか考えながらゆっくり動く。ああでもない、こうでもないと試行錯誤している。いつもより時間をかけて いつもより綺麗にみがけたような気がする。
朝は時間がないので ついシャカシャカと右手でみがいてしまうけど 夜はゆっくり左手でみがくことにする。
慣れると左手も早くなるのかと思えども やはり右手はうさぎ、左手は亀かとぞ思ふ。
三味線を弾くとき 右手は撥を持って皮を叩いたり糸をすくったり 左手は糸を押さえたりはじいたりして音を出す。右と左は別々に全く違う運動をする。耳で聴いて 目で位置の確認をして 口は口三味線、坐っているのに全身運動だと思う。結構疲れる。
頭が頼りなくなってきたので なんとかして刺激してやろうと 日々動き回っている手や足や・・・である。