改めて 意識するまでもなく 呼吸をしているから
今 こうして生きているのだけれど。
先日 思いがけなく TVでアンネット・カズエ・
ストゥルナートさん(ウィーン国立歌劇団団員)の
お話を聞いて 「呼吸すること」の大切なことを
感じた。そして もっと知りたい!と思って
アンネットさんの「ウィーン わが夢の町」を読んだ。
それは 言葉ではとても言い表せないほどの 波乱万丈な
人生を送られていらっしゃるけれど それでも夢を捨てず
東洋人初のウィーン国立歌劇団歌手となって30年の方の
「呼吸法」だった。
それまでは 声を出しても 歌を歌っても 声が硬くて
喉からしか 声が出ていなかった。
複式呼吸は 頭では理解しているけれど 身にはついて
いなかった。
喉を使ってはいけないのだ。
「身体全体に息を入れて、身体全体を共鳴体にし、吐く息の
上に、あなたの声を乗せなさい。」
それからは 毎日 複式呼吸を意識している。
もちろん 無意識の呼吸は 生きる為に絶えずしているけれど
これは 生きることの基本だ!と思った。
無意識に生きてしまったら それは浅い呼吸で、ただ漫然と
生きているだけだけれど 複式呼吸で大きく息を吸い込んだり
吐いたりしていると 生きていることを しっかり意識する。
覚醒して生きていけるのかもしれない。
思いも 声も しっかりと届けたいと思ったら しっかりと
呼吸して 揺るがない自分になりたいと 切に思った。